回線は大丈夫でもモデムがおかしかったりして強制的に送受信速度を制限したい場合は、HylaFAXのコマンド設定の先頭に!をつけるとその応答があったとみなす機能を使用します。
Class 1 FAXモデムの場合 ITU-T.31
送信 (ITU-T.31の8.3.3およびTable 6)
例えばログに
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Jan 18 10:13:33 FaxGetty[1194]: <-- [9:AT+FTM=?\r] Jan 18 10:13:33 FaxGetty[1194]: --> [41:3,24,48,72,73,74,96,97,98,121,122,145,146] |
のように出ている場合で9600bit/sにしたい場合は、表を見ると121,122,145,146を削って設定ファイルに
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Class1TMQueryCmd: "!3,24,48,72,73,74,96,97,98" |
と記載すればよいことになりそうですが、実際にはV.17のトレーニングが成功してしまうために14400bit/sでの通信が始まります。V.17でトレーニングさせないためには参照先の表をよく眺めてこの場合は73,74,97,98,121,122,145,146も削らなければならないのでした。
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Class1TMQueryCmd: "!3,24,48,72,96" |
受信 (ITU-T.31の8.3.4およびTable 6)
同様に AT+FRM の応答ログと設定ファイルの Class1RMQueryCmd を使用します。
Class 2 FAXモデムの場合 ITU-T.32
ITU-T.32の8.5.1.1およびTable 21
同様に AT+FCC の応答ログと設定ファイルの Class2DCCQueryCmd を使用します。